競争戦略

学校での競争に疲れていませんか。競争しない戦略で「優位に立つ」を考えよう

こんにちは。MOSIC代表の吉村です。

今回は、勉強や部活での競争に息苦しさを感じていた
15歳の私に「競争しない戦略で優位に立つ」という話をしたいと思います。

勉強でも部活でも、誰かよりも成績がいいとうれしいですよね。
自分のためにやるものだと言いつつも、ライバルを負かしたいし、ナンバー1になりたいという気持ちは「やる気」を高めてくれます。でも、それはプレッシャーにもなります。ときには、先生や親、友人からそんなプレッシャーを受けることもあります。

勉強以外でも、イケてるグループとイケてないグループみたいな階級があって、よくわかない基準でピラミッド社会が出来上がっています。そして、上の階級にいくと「勝ち」みたいな空気さえあります。

強要されているわけではないけれど、学校生活では「上に行かないといけない」という圧力があり、息苦しさを感じます。

ビジネスでは競争しないほうがいい⁉

私が15歳のころは、まさに競争を強いるような空気がありました。
現在の学校にも、同じような空気があるのではないでしょうか。

この空気を息苦しく感じつつも、高校を卒業するまで何の疑いも持っていませんでした。むしろ社会に出てからもっと厳しい競争が待っているのだから、今のうちにもまれないといけないと。

でも、学校を卒業したらどうでしょう。

それは「社会を生きるための戦略」として、あまり良くないのでは?と思うようになりました。特にビジネスの「競争戦略」について学んだことで、その考えは強くなっていきました。「競争戦略」って競争に勝つための戦略だろうと思ったら、そもそも競争なんてしないほうがいいとあります。自分が思っていたいのと、逆やん。マジか~となりました。

選択

「競争戦略」には、学校生活での競争を抜け出すために、新たな視点を与えてくれます。もちろんビジネスで役立つ戦略ですが、学校生活や将来を考えるときにも非常に役立つものです。
そこで、15歳の学校生活を前提に
「競争戦略」の活用法を考えたいと思います。

では、まず、なぜ「上に行く」戦略が良くないのかを考えてみましょう。

ただし「上をめざす戦略がすべて良くない」というわけではありません。スポーツやゲームなどの世界では、必ず必要になる戦略です。
一方で、ビジネスの世界になると「?」がつきます。そして、ビジネスでまわっている社会を生きるうえでも「?」ではないかと疑問符がつきます。

戦略的に良くない理由①
「困難すぎる道だがら」

上をめざすには、当たり前ですが競争に勝たなければなりません。勝たなければ負けです。つまり、勝つか負けるかというゼロサムゲーム。1度勝っても、相手が腕を磨いて再び挑戦してきたり、新たな挑戦者が現れたりしたら、また勝たなければなりません。終わらないゲームが続きます。

これをビジネスの世界で考えると…

たとえば、性能の高いパソコンをつくっても、ライバル社が技術的に追いついてきます。それならと、さらに高い性能をめざします。これが延々に続きます。

このゲームで勝ち続けるには体力が必要です。つまり資金力や人材力などをたくさん持ったところです。資金力がなくても数回は勝つことができるかもしれません。しかし、いつか資金が尽きます。けっきょく大きいものが勝つ世界なのです。スケールメリットというやつです。

PC

この競争に参加するのって、どう考えてもしんどいですよね。

一方で、人間の心理からもマイナスな側面があります。

人間は、なかなかゲームから降りられない習性があります。
一度ゲームに勝ち、すごく満足して「これで終わり」と思っても、時間が経てば再びゲームに参加したくなります。
同じようなことで、新しい服を買って、その時はすごく幸せなのに、時間が経つとその幸せが薄れ、また新しい服を買ってしまいます。

これは、行動経済学で「順応」による不合理な行動とされています。勝つことによって幸せな気分を味わっても、すぐに慣れてしまいます。再び幸せな気分を求めてゲームに参加し、ずっと身を削り続けることになります。

まとめると…
「上をめざす戦略」は、困難であり、体力や資金力も必要であり、心理的にもゲームから降りられないという特徴があります。「茨の道」をいくような戦略になるわけです。

戦略的に良くない理由②
「みんなが似てくるから」

もうひとつの理由は、みんながナンバー1、最高のものをめざすと、どんどん参加者が似てきて、区別がなくなってくるということです。これを「均質化」と言います。

さきほどのパソコンの例であれば、誰かが高い性能のパソコンを開発すると、みんなも追いつけと同じ性能をめざします。
さらに、誰かが性能を高めると、再びみんなが追いつこうとします。これを続けていくと、どのメーカーのパソコンも性能は高くなりますが、みんな同じ性能を持つようになっていきます。そして、わずかな差が勝敗を分けるような状態になります。

これは受験勉強にも同じことが言えます。

受験勉強で必要な知識はだいたい決まっています。そのため、みんなが受験で勝つために同じような勉強に力を入れると、誰もが似たような知識だけを持った存在になってきます。それは良いことでもあるのですが、もしその知識だけで対処できない問題が出てきたら、誰にも手が負えなくなります。

特に、これからの社会は、受験で培う知識や能力では対処できない問題がどんどん生まれてくると言われています。そのひとつは、AIの急速な進歩です。すでにAIは人間の一部の能力をはるかに上回っています。受験勉強で培われる知識力や暗記力、計算力などもAIに到底かないません。

テクノロジーの進化によって世の中が目まぐるしく変わるなか、将来がどうなるのか。AIにできない人間の仕事とは何か。そんな答えがわからない問題に多く向き合わないといけないなかで、みんなが同じ知識や能力を身につけていくことは、社会全体から見ると非効率といえるかもしれません。そのため「多様性(ダイバーシティ)」が重要だと、あちこちで言われているわけです。

まとめ

学校のなかで当たり前のように感じていた「上をめざす」戦略は、実際は労力が必要なわりにリスクが高く、効率的でもありません。しかも、世の中の状況にもマッチしていないというわけです。

では、どんな戦略がよいのでしょうか。そこで、参考にしたいのが「ビジネスの競争戦略」です。そこには「競争なんかしなくていい」とあります。
これは「逃げる」という意味にも捉えてしまいそうですが、まったく異なります。

誰かの上にいかなくても、かしこく「優位に立てる」方法があります。
それが「競争をしない」という戦略です。

長くなりましたので、いったんここで休閑。
次回は、「競争戦略」を参考に、15歳の学校生活での戦略を考えたいと思います。


つづく

お疲れさまでした。ありがとうございます。

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