独学4か月で「日本語教育能力検定試験」に合格したわたしの勉強法

みなさん、こんにちは。

ポーランドで新米日本語教師をしている、Zosia(ゾシャ)と申します。

今回は「日本語教育能力検定試験(以下「検定」)」受験を考えている方へ向けて、当時フルタイム社会人だったわたしが4か月でどのように独学を進めて、合格できたのかをお話しします。

★「検定」合格以外で日本語教師になれる方法はないの?という方は

 まずこちらの記事をご覧ください!

【日本語教師になるには】独学で「日本語教育能力検定試験」に合格したわたしの話(前半)

わたしはこれで合格した!独学必携参考書

とにかく問題をこなすことが重要です。

何度も同じ問題を繰り返し解いて、形式や定型問題を理解しました。

いま思い出したのですが、自分で実施した模擬試験ではいつも受かるか受からないかのギリギリラインでした。

4か月間の独学勉強法

1.最初に過去問題をパラっと見てみる

まず一通り、どんな出題傾向があるのかなどを知るために過去問をチェックしました。

解く必要はありませんが、わたしは検定の公式HPで試験問題例を見て適当に回答したら当たっていたことで「これわたしにもできるんじゃないか」と思って始めたという裏話(?)があるので、解けそうな問題があればちょっと手をつけて自信もつけてみてもいいかも。

2.参考書での学習は、興味のあるところから

独学受験のマストハブ参考書といわれる「日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド」ですが、こちら非常に情報量が多くて、まあ、重たい本です。

参考書
厚みを比較するものがアロマオイルという・・・

第1部は「言語一般」というタイトルで、日本語教育の肝ともいえる言語・文法の知識を論理的に学びます。

学校の国語の授業を思い出してください。あんな感じです。

「連体詞」「名詞修飾節」などなど、今まで感覚で使っていた母国語を難しい言葉で難しく勉強します。

これでは最初から挫折する人も多そうです。

わたしは嫌なことはギリギリまで回避したいダメな人間なので、興味のあるチャプターから始めることにしました。

ズバリ、第3部「言語と心理」から始めて、第4部「言語使用と社会」第5部「社会・文化・地域」、そこから第1部に進みました。

第3~5部は第1部に比べてボリュームが少ないという理由で先に着手しましたが、歴史や心理学が好きな自分には、この方法が合っていたと思います。

3.参考書を小型化せよ

それでは、この分厚くて重い参考書を通勤時間に読むにはどうしたらいいのでしょうか?

わたしの場合は参考書をノートに書き写して(ポイントをおさえて嚙み砕くことが大事です!)、参考書の内容を一期一句残さず読み上げた録音データを作りました。そうです。コピーライター三種の神器「ICレコーダー」の出番です。

電車やカフェでは、このいわゆる「板書ノート(赤セルを使用して文字が消える仕様)」を開きながら、ノートの内容を補足するICレコーダーを聞くことでコンパクトに参考書の内容を学習することができます。

また、録音データであれば歩きながら聞き流せるので、どんな瞬間でも勉強ができるというわけです。

書き写しと録音(読み上げ)はそれなりの手間ですが(口がいたくなるし)、一度作ってしまえば何度も使えるのでオススメです。

4.時間がないなら、参考書より過去問

とはいえ、この書き写し参考書を作ることができたのは最初の2ヶ月間程度、内容も3~5部で力尽きました。

残り2か月を切ったころに「全部書き写してる場合じゃないわ、時間がなくなるわ」と気づき、過去問を解きながら勉強するスタイルに変更。

(最初に手をつけてノートに書き写した内容はかなりしっかり頭に入っていたので、時間があればノート&録音法はオススメです)

本番形式でやると半日かかるため、最初は参考書で調べながら少しずつ解いていきました。

過去問題集は2年間分を購入しましたが、それらを何度も繰り返し解いています。

また、「練習問題集」は解説付きですが、過去問題集は答案のみのため、過去問題を解説するサイトもあわせて利用することをお勧めします。

5.音声記号の表は見ずに書けるまで覚える

日本語の音声記号

難関、「音声問題」の対策です。

まず音声問題って?というところですが、「ヒトツ」という日本語を学習者が誤って「ヒトス」と発声した場合、声帯振動・調音点・調音法・舌の前後位置・舌の高さのどれが誤りなのか、そしてその時の舌はどのような状態なのかを口腔内断面図の中から選ぶといった問題などです。
(う~んなにがなんだか)(ほかにもアクセントの問題など計30分あります)

これ、チンプンカンプンに思えるのですが、音声記号表をマスターすれば意外と簡単な点取り問題です。

この音声記号表をなにも見ないで完成させることが重要です。これさえ完璧に書くことができれば、表を見ながら問題を解いていけばいいのです。

わたしは毎日この表を書いて、インプットさせる練習をしました。

そして試験が始まったら最初に、問題用紙の適当な空白に記号表を完成させておきます。

あとは音声問題がきたら、その表と照らし合わせるだけです。

6.筆記試験は回答例の丸暗記

検定第三部は「筆記試験」があります。これが配点も高く、なかなかの難関です。

ずばり「こんなニーズ・環境の学習者に対して、どのようなアプローチで日本語指導を行うか?」といった問題が多いのですが、「タスク先行型」「ピア・ラーニング」「直接法」「レディネス調査」などの専門用語を織り交ぜながらそれっぽく400文字前後で記述するという試験です。

これに関しては、「言語教育法・実技」を学んでおけばカバーできるのですが、とにかく400文字の中での導入、理論づけ、結論の展開をマスターするためにわたしがとった筆記試験対策とは・・・

過去問題や練習問題の回答例を既存曲のメロディーにのせて歌うこと。

ICレコーダー大活躍です。


語呂合わせで年号を覚えたり、リズムにのせて県名を暗記したりしますよね?それと同じで、とにかく回答例を丸暗記しました(もちろん全く同じ問題が試験に出ることはありません)。


YouTubeからカラオケ音源を検索して、適当にピックアップした曲で回答例を歌ったのですが、意外にサビのタイミングがマッチして面白かったりします。

毎日曲を聴いているだけで、「●●を通して、~を図る」「これにより、~を狙い、・・・を養う」「このように、~ことで、●●が期待できる」「以上の方針で、・・・を達成したい」といった小論文の言い回しが習得できます。

実際にわたしが受験した年の筆記試験については、また別記事で解説したいと思います。

7.「絶対に合格する」と言い続ける

最後はスピリチュアルな話になりますが、とにかく自分に「絶対合格するから大丈夫」と言い聞かせてください。

わたしは「不合格になったら気まずい」という理由で、試験勉強していることを家族以外には言いませんでした。「まあ落ちても誰に知られるわけでもないし」という気分で受験できたこともよかったと思います。

反対に自分を追い込みたい人は周りに公言して合格せざるを得ない状況を作り出すのも手だと思います。そこはご自身のメンタルと要相談です。

ただ、公言するしないにかかわらず、自分自身にはしっかりと「合格する」と言い聞かせてあげましょう。

思考は実現しますよ。(突然の自己啓発セミナー)

以上、わたしが4か月で独学からの検定合格に漕ぎつけた勉強法でした。

正直なところ、受験後は合格している気がしなかったのも事実ですが、(実際何点獲得かはわからないし)合格は合格なので、ここは堂々と「4か月でも勉強次第で受かるよ!」と声を大にして言いたいです。

国家資格としての日本語教師が誕生したら、検定の内容なども変わると思いますが、現状来年の試験をめざす方の参考になれば嬉しいです。



それではみなさん、さようなら。(これを決まり文句にしたい)

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