みなさん、こんにちは。
ポーランドで日本語教師をしているZosia(ゾシャ)です。
日本語教師のトピックが続きましたが、今回はテーマを変えて、いまわたしが住んでいるポーランドの新型コロナウイルス対策や、実際現地で感じるヤバさなどをお話しします。
コロナ禍真っ最中の2020年8月に日本→ポーランド間の国際線に搭乗していますので、そのエピソードから始めましょう。
ガラガラの国際線で快適な空の旅

日本にいた頃のわたしの生活ウィズコロナは、それはもうすごいものでした。
電車内ではマスク+サングラス+帽子を徹底、電車を降りるたびに駅で手を洗い、消毒し、会社についたらまた手洗い+うがい+消毒、帰宅したらお風呂に直行。
そんな風にピリピリ過ごしていたため、今回の飛行機も非常に構えて諸々持参していました(フェイスシールドも買った)。
しかし、案の定搭乗者数は非常に少ない。
結果、全員が1人3席を独占して横になって眠れる、それでもまだ席が余るという状況でした。
コロナの影響が感じられたのはそんな空席状況だけじゃありません。
飲み物のサービスが、まさかの1回。

というか、「これでやりくりしろ。呼ぶな。触るな。」というメッセージをビシバシ放っている2Lのペットボトルとスナックをいただきました。
でもごはんはおいしかった。ポーランド航空やるじゃん。
そんな感じで、機内での感染の不安もあまり感じず、10時間半のフライトはぐっすり眠ることができたのでした。
それから、ポーランドで降りる人はなんとわたしともう1組の日本人家族のみ!
ほかすべての乗客がポーランド(ワルシャワ)経由でその他ヨーロッパの国へトランジットする人でした。
ポーランドコロナ事情(9月)

8月末にポーランドへ来てからまず驚いたのは、「だれもコロナを気にしていない」そんな街の雰囲気。
店内や車内はマスク必須ですが、外を歩く人はほぼマスクなし。お店に入る直前にポケットからマスクを取り出して装着していました。
日本で徹底した対策をしていたわたしはもうこの「マスクを触ってポケットに入れて何度も使う」時点でアアアア状態でした。
真面目にマスクをしてポーランドの街を歩くのは、わたしたち日本人くらいでした。

とはいえお店では様々な対策がされていて、それぞれの店舗の入り口には消毒液があり、店員さんはマスクorフェイスシールドを装着しています。
(ポーランドはフェイスシールド率が高い。街にも結構な確率でフェイスシールドだけの人がいる。)
たまにめちゃくちゃ効きそうな消毒液(ニオイがガチ)に遭遇します。スピリタス(ポーランドのアルコール度数96%のウォッカ)かもしれない。

それから大抵のポーランド人はマスクをつけるとき、鼻を出しています。
「それじゃ意味ないよオ~」と教えてあげたいのですが、たぶん鼻が高いので全部覆うと苦しい説がわたしたち日本人の間で濃厚です。
外でマスクをする人はほぼいないと言いましたが、高齢者はしっかりマスクやシールドをしている人を比較的多く見かけました。
ポーランドコロナ事情(10月)

10月に入り、空気がどんどん冷たくなってくると同時に、なんだか雲行きが怪しくなってきました。
1日の陽性者数が1000、2000、3000と日に日に増えていきます。
カフェでコーヒーを飲みながらゆっくり過ごすのが楽しみなわたしも、さすがに飲食店へ行くことに抵抗が出てきました。
ついに10/21には1日の陽性者数が1万を超え、その週末からは新たなルールが設けられることに。
- 飲食店はテイクアウトのみ
- マスクは鼻と口を覆い、屋外でも着用厳守(罰則あり)
- 売店は10時~12時は高齢者のみが利用できる時間帯とする
- 学校はオンライン授業で
- ジムやクラブの営業停止
- 結婚式等の集まりも禁止 等々・・・
今後の見通しは?クリスマスは?

10月末、隣国チェコがロックダウンに入り、イギリス・フランスも2度目のロックダウンが始まりました。
こちらポーランドでは「ロックダウン」ではないものの、11/7から29まで映画館等の閉鎖、食料品・薬局等サービス系店舗を除くショッピングモールの店舗は営業休止になります。これで街での娯楽は完全になくなる形です。
ヨーロッパの名物「クリスマスマーケット」の開催も、ドイツなど早々に中止を決めた都市がいくつかあります。
先日、日本語の授業で「〇〇がほしいです」「〇〇をしたいです」という文法を教えました。
高校生の女の子は「クリスマスがほしいです」と言い、会社員の女性は「レストランで美味しいごはんを食べたいです」と・・・、なんだか、コロナウイルスがすべてを変えてしまったんだなぁとあらためて悲しくなる今日この頃です。
正直なところ、「ポーランド(ヨーロッパ)の人たちが日本の人たちのようにもっと感染対策に気を付けていたら、2度目のロックダウンという事態にはなっていないだろうな」と思うこともあります。
とはいえ、それを知りながらヨーロッパに来たのはわたしの決断。
コロナウイルスで気づいたたくさんのこと、今しかできないことに向き合いながら、一日一日をここで大切に過ごしていきたいと思います。
あ~、ほんとうに、クリスマスがほしいです!
それではみなさん、次の記事までお元気で。さようなら。